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第27話「信じられる仲間」

last update publish date: 2025-11-20 05:01:18
 石壁に囲まれた拠点の奥、ネラフィムの戦士たちは沈黙の中で武具を磨いていた。

 剣を研ぐ音、弓のつるの強度を確かめる音、よろいの革紐を締める音――。

 それらが不安を押し殺すかのように規則的に響き、空気は張り詰めている。

 ヴァルディルはしばらくにらみつけるように熱鉱石を見ていたが、やがて立ち上がった。

「……全員、覚悟を決めろ。出撃だ」

 すると、合図を聞いたネラフィムの戦士たちが、目的地を真っ直ぐに見据えて洞窟の闇を駆け抜けていく。

 今回は奇襲をかける必要があまりないため、かなり大胆に突き進むことになった。

 そして、補給路の前回と同じ地点に辿たどり着くと、荷車の車輪の音が響き、ヴァルディルの想定どおり前回よりも多くの魔王軍の兵士たちが護衛についていた。

「ジア、背中は頼む……」

 セリュオスが生唾をゴクリと飲み込んだ。

「私に背中を任せてくれるの? そんなに信頼してくれるなんて、嬉しすぎて震えちゃうわ」

 信頼とは違うのだが、勝手に悦に浸っているエレージアのことは無視して、セリュオスは前を向いた。

 その瞬間――。

白浪まだら

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